I.概要
I−A.変更の要請方法
このルールブックに対する内容変更の要請は、以下の段階を踏んで処理される。
- 訂正・追加・改訂を希望する者は、その詳細を文書にて以下へ郵送する。
A.J.S.K.A
(All Japan Sport kite Association)
〒105
東京都港区西新橋1-16-7
日本酸素ビル1F AJSKA事務局
- 要請された変更案は評価及び討議される。
- 要請によりルールブックの変更が必要と見なされた場合、委員会は変更の実施時期を決定する。この際、変更を実施 することによって、競技者、既に確定している競技会あるいはリーグ/サーキットに対して負の影響を与えないよう 最善の努力を払うものとする。
- 完全に改訂されたルールブックが必要でないと見なされた場合、承認された変更は覚え書きとして(何年版のルール ブックに対する変更かが分かるように年号を表記して)正式に訂正される。
- ルールブックは必要に応じて改訂印刷される。それまでの期間においては、最新版ルールブックに全ての改正覚え書 きを加えたものが、公式のルールブックであると見なされる。ルールブックに矛盾する規定が訂正により存在する場 合、最も新しい覚え書きが優先される。
- 競技には4つのクラスが存在する。それらは:ノービス(Novice)・インタ ーミディエート(Intermediate)・エクスペリエンス(Experienced)・マスター(Master)であり、5番目の部門として、参加 希望者の全てに対してオープンな(開けた)競技であることを示すオープン(Open)が存在するが、これ以外の場合、 競技者は通常、自らの属すクラスにおいて競技に参加する。
競技者は、その年度で最初に競技会へ参加する時点において、どのクラスで競技に参加するかを決定しなければ ならない。その時点以降、同じクラスで継続するか、次のクラスに昇格するかの変更は可能だが、年度内での下の クラスへの変更は許されない。
昇格:個人またはチームが年度中に参加した同じクラスの違う競技会において、上位3位までの入賞を3回果たし た場合、その個人またはチームは次年度の開始時に、少なくとも1つ上位のクラスへ昇格することを要求される。
降格:
競技者が同じクラスで1年間競技に参加した結果、いずれの競技会においても上位入賞を果たせなかった場合、 その競技者は次年度の競技クラスを下げることが出来る。
クラスは以下に規定される:
ノービス
スポーツカイトの競技において初心者で、優勝または入賞の経験が無い、または、上のクラスで競技する準備が出来ていないと自らが判断する競技者。
インターミディエート
ノービス・クラスでの優勝または入賞(1位、2位または3位)した経験を持つ競技者、または、競技経験を持ち、上のクラスで競技する実力を持つ競技者。
エクスペリエンス
多くの競技経験を持ち、または、インターミディエート・クラスの大多数の競技者よりも高い技能レベルを習得した競技者
マスター
エクスペリエンス・クラスでの優勝または入賞を幾度か経験した競技者及び、最高ランクの競技を行うために必要な技能と経験を持ち合わせた競技者。
オープン
他の競技会におけるクラス分けに関わらず、全ての競技者が参加出来る競技。
- 「個人」対「ペアー/チーム」の比較
チーム及びペアー競技のクラスに関しては、個人競技とは違う技能、知識、能力を必要と されることから、個人競技でのクラス分けとは明確に区別される。従って、競技者は個人 競技とペアー/チーム競技では違うクラスでフライトすることが出来る。 (例えば、マスター・クラスの個人規定とエクスペリエンス・クラスのチーム規定)
Pairs/Team Composition(ペア/チームの構成):
メンバーの構成は、一旦ペアまたはチームが演技のためフィールドに出たら メンバーチェンジは出来ない。
Competition in Multiple Team/Pairs(複数のチームまたはペアのメンバーとしての競技会への参加): 1人のフライヤーは、1つのペアのメンバーであると同時に1つのチームのメンバーとして競技することは 可能だが、1人のフライヤーが2つ以上のペアのメンバー、または、2つ以上のチームのメンバーとして 競技にさんかすることは出来ない。
(例えば、Aというフライヤーは、ペア「ABC」とペア「XYZ」の両方のメンバーとして同じ競技会に 出場することは出来ないが、Aというフライヤーはペア「ABC」とチーム「XYZ」のメンバーとして なら同じ競技会に出場することが出来る。
51%ルール:ペアー/チームにおいて51%(以上)のメンバー変更が行われた場合、 そのチームは(チームの名称が同じであっても)新しい編成になったと見なされる。
- スポーツの発展に伴って更なる競技種目が作成され、追加される事と思われる。以下に、現時点での競技会を構成する要素を挙げる。
- クラス
ノービス、インターミディエイト、エクスペリエンス、マスター、オープン- 人数
個人、ペアー、チーム- 種目
規定(デュアルまたはクワッド・ライン)バレー(デュアル、クワッド・ライン、トレイン)フリー・スタイル (以前のイノベーティブ)
- これらの要素が組み合わさって競技が成立する。オーガナイザーは競技会のテーマ または焦点、フィールドの数、予定日数等に基づいて、それぞれの競技会においてどの種目を実施するかの決定を行う。
スポーツカイトの競技会を運営するために必要とされるオフィシャル及びそれぞれの役割の概要を以下に記す。
- チーフジャッジ:
競技会全般に渡るスタッフの配置及び運営責任者。網羅されていない事柄への疑問に対して解釈上の決定を行う。
- ヘッドジャッジ:
審査員3〜5名、フィールド・ディレクター1名、ピットボス1名、及びラインジャッジ1名以上から構成される ジャッジ団を指揮する。
ヘッドジャッジは、競技者またはジャッジ団から提議される質問に答え、ルールに関する説明を行い、競技会に特定の進行手続きが必要な場合はそれを実施し、解釈や判断が必要とされる場合や、予選における他組または同様な種目に対して影響を及ぼす可能性のある対応を行う場合には、チーフジャッジとの緊密な連係をもって対処する。
- アナウンサー:
競技フィールド上で進行している事柄についての実況報告を観客に対して行う。
アナウンサーは、音楽を使用する競技のオーディオテープの頭出しに関してフィールド・ディレクターとサウンド・エンジニア間の通信をモニターする。また、競技者へステージイン・エリアへ出頭する旨の呼び出しや指示を行い、ピットボスを補佐する。但し、定刻通りの出頭は、競技者個人の責任で行われるものとする。
- フィールド・ディレクター:
競技フィールド上の活動に関する指導を担当する。フィールド・ディレクターは競技者にジャッジが演技の審査を行う準備の整ったことを報告し、音楽を伴う競技の場合にはテープ開始の指示を出し、演技の経過時間、クラッシュ時の経過時間、風速チェック、また、競技フィールド上における競技者の動き全般を監視する。
- サウンド・エンジニア:
サウンド・エンジニアは、音響機器のセッティング及び操作を担当し、アナウンサーの補佐、また、音楽を伴う競技のオーディオテープの再生を行う。
- ジャッジ:
各競技者の競技した演技に対する素得点を判定する責任を有する。ジャッジはそれぞれの採点を各競技者のスコアシートに記録し、ジャッジのスコアシートは、最終集計のためにスコアラーに手渡される。
- スコアラー(集計記録者):
スコアラーは、ウエイティング・ファクター(得点の加重要素)の使用を必要とする計算を含めて、各競技者の得点を集計する。(注:従来の人手による集計作業、またはそれに代わる自動集計システムによる照合、あるいはその両方のいずれを使用しても良い。こうした現場におけるコンピューター機器の導入は、有能かつ迅速な計算及び競技者の得点掲示を確実にするものである。)
- ピットボス:
競技者が競技を行う前に待機する場所であるステージイン・エリアの担当責任者。出頭していない、または遅れている競技者の呼び出し要請や、安全 確保を含むこのエリアでの活動の進行調整を行う。ピットボスは、フィールド・デ ィレクターからの指示に対して遅れることのないように、競技者の競技フィールドへのスムーズな移動を確実に行う。
- ラインジャッジ:
ラインジャッジは、周囲の安全を確保するために競技者が競技フィールドの境界線を越えてフライトを行ったか否かの判定を行う責任を有する。
- セーフティー・クルー:
セーフティー・マーシャル(安全監督者)及びそのクルー(安全係員)は競技者と観客の安全を確保する責任を有する。観客がフィールド 内に立ち入らないように注意し、不適切にフライトを行っている競技者に対して警告する。(例えば、観客の頭上でフライトしている場合など)
- イベント・オーガナイザー:
競技会の個人スポンサーやプロモーターのことを指 し、オーガナイザーは、競技会の構成を計画・作成し、AJSKA への承認要請、競技会の告知、スポンサーの獲得、プログラム作成、及び、フィールドのレイアウトを 行う責任を有する。