コラム 3D の眼差しVol.7
2003年3月作成
相良です、今回はバレー実践編です。
私のバレーを参考に説明して行きます。

まず、選曲から考えましょう。何せ曲が決まってしまえばバレーはほぼ60%完成と言っても過言ではありません。それほど選曲は重要です。
  • 1.最初は聞きまくり
    とにかくジャンルは選ばず、ひたすら聞きまくります。
    もちろんCDショップの視聴器は全部聞きましょう。ネットでも視聴しまくりです。
    その中でいいなと思うアーティストをピックアップします。

  • 2.いよいよ購入(当然レンタルもあり)
    基本的に貧乏なので、まず中古CDを探します。
    それでもなかったら涙をのみながら、新品購入です。
    残念ながら1枚のCDで使えるのは、せいぜい1曲でしょう。ときには、1曲も使えない事もありますが、そんな時はすぐに売ってしまいましょう。
    ※じっくり聞くと、店で感じたイメージと結構異なります。
    使えそうな曲は1曲ずつ10分テープなどに録音します。このときはまだ編集はしてません。
    これで大まかなイメージを作り上げます。

  • 3.フィールドで音楽をかけながら適当に飛ばす
    実はこのときにボツになる曲の多いこと・・・。
    メモ帳を持っていき、合わせ易いリズムを探しながら、マヌーバの骨格を作ります。
    この時点では、曲の一部分だけでもかまいません。1フレーズだけでもチェックしておきましょう。
  • 4.家に帰り、もう一度おさらい
    この時点で、いわゆる「起承転結」のどの部分に当てはめるか構想を練ります。
    1曲全てが使える場合は苦労しませんが、2〜3曲を使う場合は各フレーズのイメージを何らかの形で残しておきます(たとえば録音テープに「起承転結」の「起」だけを書いておくと、初めの部分だというのが思い出し易いです)。
    おおまかな構想が出来たら、編曲します(組合せ方法は、お好きに。たとえばMDに入れて合体していくとか、1本のテープにどんどん上書きしていくとか)。
    自分のイメージに合えばOKですが、ちぐはぐな曲が出来た場合は組み直しましょう。
    次は、出来た曲が規定時間内であるか確認します。私の場合は、個人は3分〜3分半、ペアは4分以内、チームは4分半ぐらいを基準に考えてます。
    これ以下だと、自分の技を使い切らずに終わりますし、これ以上だと技を使い切ってしまい間延びしたバレーになるでしょう。
    こうして、取りあえず幾つかのサンプルテープを作ります。

  • 5.再度フィールドで飛ばす
    もう一度フィールドへ行き飛ばしましょう。このときに大まかなマヌーバを作り上げますが、あらゆる風で試さなくてはいけません。重要ポイントもこのとき押さえておきます。
    バレー演技は、いきなり最初から決めていくわけではありません。いくつかの重要と思われるフレーズから考えていきます。
    こうしないと全体のバランスが取れません。
    前半で得意なトリックを使いきってしまい、後半に何をやっていいか分からなくなりがちです。
    また、風がなくて前へ出たいときも、繋ぎのフレーズと強調すべきフレーズに分けると前に出るタイミングが分かり易いです。更に、マヌーバを忘れたり、なんらかのトラブルで続けられなくとも、強調するフレーズの時に一気に復活出来ると、ある程度誤魔化せますし、自分でも混乱しにくいです。
  • 6.絞り込み
    ここまで来ると、一番気に入ってなおかつ自分の技をアピールできる曲を完成させます。
    これにより、マヌーバを完全に作ります。
    前記のとおり、強調するフレーズを骨格に、ほかのフレーズを繋ぎとしてバランスよく仕上げます。特にウィンドウィンドウの全面使うように考えていきます。
    マヌーバは、カイトの飛行速度がもっとも速い状態でを作ります。
    なぜなら、それ以上速くすることは無理ですが、スピードを殺す方法はいくらでもあるからです(ラインを太くする、長いラインを使う、強風用のカイトを使う、エアブレーキを装着する)。
    更に、操作でもカバーできます。
    前に出たり、ウィンドウィンドウの端を有効に使ったり、繋ぎのフレーズをカットする等、色々な方法があります。
    以上がおおまかな流れです。
ここで、私とF田さんがペアを組んでる「1X8」の演技を例を取ります。
F田さんが大量のCDを持って来てくれたので、選曲は非常にやり易かったです。
「MORTAL KOMBAT」というサントラ盤から、「Demon Warriors」を選択しました。
時間は3分39秒で、ペアに使うにはまずまずですが、間奏部分があまりにも長く間延びした感じでした。
そこで、同じサントラ盤から「A Taste of thing to come」を間に入れる方法を取りました。
私は編集にMDを使いましたが、PCをお持ちの方ならもっと簡単なはずです。
MDもPCも無い方は気合いと根性でテープでいきましょう。まず、ベースになる曲を録音します。次に2曲目の間奏を入れるところを探します。
ディスプレイのあるタイプならいいのですが、無ければストップウオッチでカウントします。そこに別のテープに入れた2曲目を無理矢理かぶせます。
意外と簡単そうですが、これをやるには暗記するぐらい曲を聴かないとイメージがわきません。
こうして出来た曲はまさに自分一人のオリジナルで、しかも世界に1曲しかありません。
こんな感じで編集をします。非常に大切な曲を作ってしまったら是が非でもバレーを成功させようという気になりませんか?

さて、「1X8」のバレーの目玉はなんといってもツインカスケードでした。更にはスネークバックと、速い回転からのアクセルがメインの見せ場です。
加えて、ハイスピードでのクロスオーバーとシンクロを目指しました。
曲を作る視点から他の方のバレー見ると、楽しみを増すことが出来ると思います。

では、また・・・
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