VI.コンパルソリー・フィギュア及びその図表

  1. 一般事項
  2. 図表

VI−A.一般事項

本章では、個人及びチーム規定(プレシジョン)種目のコンパルソリー部分に使用されるフィギュア(図形)を図表で示す。ここに表示されているフィギュアは、全てを包括するものではなく、これら以外のフィギュアを規定競技に使用することも可能である。
                                                                                
オーガナイザー及び競技者には、競技の発展のために新しく挑戦的なフィギュアを創作し、それらをスポーツカイト・コミッティーに提出することが推奨される。この場合には、本書の付録Hに追記された、ごばん目のコンパルソリー用紙上にフィギュアを描いて提出されるものとする。全てのコンパルソリー・フィギュアは、可能な限り、それらに付随する解説文と合わせて提出されるべきである。 
                                                           
コンパルソリー・フィギュアは、具体的な技術力を試す目的で作成される。フィギュアは各自、シンプルかつ短いものが良い。また、意義のあるフィギュアの作成には、チーム・フィギュアに関しては:タイミング、スペーシング、フォーメーション・フライト、そしてランディング、また、個人フィギュアに関しては:正確性、図表に対する割合、スピード・コントロール、そしてランディング等が考慮される。

ルールブックに含まれていないコンパルソリー・フィギュアが競技会に使用される場合、イベント・オーガナイザーは、競技者に対して少なくとも競技会の30日前までに、当該フィギュアの図表を提供しなければならない。

ごばん目(グリッド)
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各フィギュアの背景にあるごばん目は、ウインド・ウインドゥ上でのフライト可能範囲に対応するフィギュアの適正サイズ及び位置を表している。全てのフィギュアは、地面の高さを表す0%から、飛行可能な上限の高さ100%までを仮定して、上下に10枠、そして競技者の風下正面を表す0%から、左右の飛行可能な限界の端をそれぞれ100%と仮定して、左右20枠のごばん目で構成されるコンパルソリー用紙上に描かれている。
                                        
ジャッジは、以上に規定されたごばん目の図表に、競技者がいかに忠実に従って図形をフライトするかを審査する。図形上の全ての鋭角は、カイトの機種に関わらず、それと分かるようにシャープに描かれるべきである。また、使用するカイトの性能によって採点が左右されることはない。あくまでも、競技者のカイトを操作する能力が審査対象となる。